エコパックカイロ
2008-03-07


先日あるお方から東京マラソンのグッズをいくつか頂戴
しました。
沿道で協力してくれる方々に配ったものでしょうか。
いろいろあったのですがそれはともかくとして,面白い
ものが混ざっておりましたのでそれをご紹介したいと思
います。
「エコパックカイロ」というものでございます。
初めて見たものですから興味を持ちまして。
ビニールの袋になにやら怪しげな液体と金属片が入って
いる。
裏側に書いてある「ご使用方法」を読みますと,
 
1.「エコパックカイロ」の中のトリガーボタン(金属板)の
ふくらんだ部分をカチッと音がするまで軽く押し曲げます。
透明な内液が結晶化し,熱を発します。
一度で反応しない場合は,数回押し曲げてください。
2.軽くほぐすと約50℃程度の温かさになります。布で
くるむと保温効果が長続きします。
 
とあります。
その通りに金属片をパチッとやると,その金属片から放
射状に反応が広がっていく。
そして発熱する。
なんだか不思議で面白い。
そして何が「エコ」かということになりますが,冷めると
カチカチになってしまうのですが,それをまた布などで
くるんで沸騰したお湯で煮るとまた透明に戻り,それを
冷ませばまた同じように使えると。
これはいいじゃないですか。
まあ15〜20分ぐらいで冷めてしまうのですが,ポイント
で使ったらいいですわ。
例えば高速道路で雪深いところへ行く途中にチェーンを
巻くと。
巻き終わってかじかんだ手を温めたい時なんかいいんじゃ
ないでしょうか。
持っていたら役立つシーンがいろいろあると思うのです。
そういう実用的な面も勿論ありますが,なによりこの反応
が面白い。
動画を撮って,またYOU TUBEに上げてみました。
反応が広がる様子をご覧頂けることと思います。
 

 
中の液体は,酢酸ナトリウムと水だそうです。
原理としては過冷却。
水をゆっくり静かに冷やしていくと,氷点下になっても凍
らない状態が過冷却。
それに棒を突っ込むなどの刺激を与えると一気に凍ると
いうのと同じ現象。
なんで発熱するのかというのはちょっとややこしくなりま
すが,まあ気化熱の逆ということでしょうか。
気化熱は液体が気体になる時に周りの熱を奪う。
液体の状態より気体の状態の方がエネルギーが大きい
(動きが活発)ので,気化する時に他からエネルギーを奪
って冷える。
液体から固体になる時はその逆で,エネルギーの大きい
液体の状態から,エネルギーの少ないより安定した状態
になるので,余剰のエネルギーを放出すると。
そういうことかと思います。
あ,これ以上のことを私に聞いてもダメですからね(笑)。
なにしろ國學院の文学部出身ですから。
↑の説明も間違っているかもしれませんから,鵜呑みに
しないで下さい。
検索するといっぱい出てきますので,興味のある方は
お調べ下さい。
酢酸ナトリウムを入手すれば自作もできるようですよ。
そういうサイトもいくつかあります。
たくさん作ったら冬の釣りとかにいいかも。
なにしろ繰り返し使えるというのがエラい。
煮るのはちょっと面倒ですけど。
でもすぐに(5分程度)さらさらに融けますのでそれほど
ストレスは無いです。
[日常]

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